一発逆転!ワタナベ式記憶術
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先行する事柄が後続する事柄に、影響を与える状況を指して「プライミングの効果(または”プライミング効果”)があった」と称されています。
そのような状況における「先行する事柄」をプライムと称します。
先行する事柄には、単語、絵、音などがあります。
例えば、「医者」という言葉を聞くと、その後「看護師」や「悪徳」、「あかひげ」などという言葉の読みが、「富士山」や「帰郷」という言葉の読みよりも早くなるのはプライミング効果です。
多くの場合、その効果が無意識的である点、およびかなりの長期間(例えば1年間)にわたり効果が持続する点、記憶に障害を受けた者にも無意識的なプライミング効果は損なわれずにある(機能し続けている)点に、この現象の面白さがあります。
意味記憶とは言葉の意味や世界のあり方についての記憶です。
1966年に心理学者のキリアンによって提唱されました。
意味記憶の構造は,(コリンズとキリアンによって)意味ネットワークという形でモデル化されている他、意味記憶を表す多くのモデルがあります。
個人的体験や出来事についての記憶です。 1972年に心理学者のタルヴィングによって、意味記憶と対になる形でその区分が提唱されました。
長期記憶(LTM)とは、長期間保持される記憶である。 忘却しない限り、死ぬまで保持されます。
長期記憶を蓄える貯蔵庫を長期記憶貯蔵(LTS)と呼ばれます。
長期記憶の忘却の原因については、減衰説と干渉説が存在します。
減衰説とは、時間の経過とともに記憶が失われていくという説。
干渉説とは、ある記憶が他の記憶と干渉を起こすことによって記憶が失われていくという説。
長期記憶の忘却は、エビングハウスの忘却曲線によって表されます。
短期記憶を発展させた作動記憶という概念が提唱されています。
作動記憶は短期的な情報の保存だけでなく、認知的な情報処理も含まれ、作業記憶とも呼ばれます。
容量には個人差があり、その容量の差があります。
作動記憶は中央制御系、音韻ループ、視空間スケッチパッドからなります。
①中央制御系
音韻ループと視空間スケッチパッドを制御し、長期記憶と情報をやりとりするシステムです。
②音韻ループ
言語を理解したり、推論を行うための音韻情報を保存するシステムです。
③視空間スケッチパッド
視覚的・空間的なイメージを操作したり、保存したりするシステムです。
短期記憶(STM)とは、文字通り短期間保持される記憶です。
約20秒間保持され、7±2まで(5から9)の情報しか保持できないことがわかっています。
この事実は心理学者のジョージ・ミラーによって発見されました。
7±2という数はマジカルナンバーと呼ばれ、短期記憶を蓄える貯蔵庫を短期記憶貯蔵(STS)と呼ばれます。
短期記憶の情報は時間の経過とともに忘却されるため、これを防ぐためには維持リハーサルを行う必要
があります。
感覚情報貯蔵とも呼ばれ、感覚器官に保持される記憶です。
1960年にスパーリングによって提唱されました。
視覚では1秒間弱、聴覚では約4秒間保持されるとされます。
テレビや映画の映像を連続して認識できるのは感覚記憶の効果によるのです。
感覚記憶は短期記憶に記憶が転送されます。
しかし、短期記憶の容量は小さいため、このときかなりの記憶は忘れてしまいます。
数字をその数字に似た形に置き換える方法です。
1 → 鉛筆、煙突
2 → アヒル
3 → 耳
4 → ヨット
5 → 鍵
6 → さくらんぼ
7 → がけ、鎌
8 → だるま
9 → オタマジャクシ
0 → 卵
数字をその数字と韻を踏む単語に置き換える方法です。
1 → one → sun,fun,gun,nun
2 → two → shoe,Jew
3 → three → tree,bee,key,tea
4 → four → door,core
5 → five → live
6 → six → sticks
7 → seven → heaven
8 → eight → gate,date,fate,mate
9 → nine → line,sign,pine,wine
10 → ten → pen,men,hen
記憶したい対象の頭文字を取り出して覚える方法です。
物語を考え、その話に記憶したい対象を登場させる方法である。記憶したい項目を時間的に配列する方法です。
場所(実際にある場所でも、架空の場所でも良い)を思い浮かべ、そこに記憶したい対象を置く方法です。記憶したい対象を空間的に配列することで覚えていきます。
この方法は海馬にある場所ニューロンの特性を利用している。場所の記憶は動物にとって重要なため、長期記憶に保存されやすい性質を持っているとされます。
①片手指法
5の項目を片手の指に対応させて覚える方法。
左手小指 → 1
左手薬指 → 2
左手中指 → 3
左手人差し指 → 4
左手親指 → 5
②両手指法
10の項目を両手の指に対応させて覚える方法。
左手小指 → 1
左手薬指 → 2
左手中指 → 3
左手人差し指 → 4
左手親指 → 5
右手親指 → 6
右手人差し指 → 7
右手中指 → 8
右手薬指 → 9
右手小指 → 10
③時計法
12の項目を時計の文字盤に対応させて覚える方法。
1時 → 1
2時 → 2
3時 → 3
4時 → 4
5時 → 5
6時 → 6
7時 → 7
8時 → 8
9時 → 9
10時 → 10
11時 → 11
12時 → 12
数字を仮名に置き換える方法。歴史の年号などを暗記するときによく使います。
数字子音置換法よりも簡単に習得できますが、数字に対応する文字が少ないので、無理な語呂合わせになることがあるという欠点もあります。
1 → イチ、イ、ひと、ひ
2 → ニ、ふた、ふ
3 → サン、サ、み
4 → シ、よ
5 → ゴ、コ、いつ
6 → ロク、ロ、む
7 → シチ、なな、な
8 → ハチ、ハ、パ、や
9 → キュウ、ク、ここの、ここ、こ
0 → レイ、レ、ゼロ、まる、わ、ん
10 → ジュウ、とお、と
数字を仮名に置き換える方法です。この記憶術は数字子音置換法を日本語用に改良したものです。
1 → あ行 → あ、い、う、え、お
2 → か行 → か、き、く、け、こ
3 → さ行 → さ、し、す、せ、そ
4 → た行 → た、ち、つ、て、と
5 → な行 → な、に、ぬ、ね、の
6 → は行 → は、ひ、ふ、へ、ほ
7 → ま行 → ま、み、む、め、も
8 → や行 → や、ゆ、よ
9 → ら行 → ら、り、る、れ、ろ
0 → わ行 → わ、ん、(ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ)
0がわ行だけでは少ないので、ぱ行も使う。
数字を子音に置き換える方法です。子音と子音の間に適当な母音を補う。主に英語などのヨーロッパ系の言語で用いられている記憶術です。
0 → s, c(サ行の音), z
1 → t, d, th
2 → n
3 → m
4 → r
5 → l
6 → sh, ch, j, g(ヂャ行の音)
7 → k, c(カ行の音), g(ガ行の音), ng
8 → f, v
9 → p, b
記憶術は古代ギリシアのシモニデスが開祖といわれています。古代ローマの元老院などでは、メモを使用しての弁論が認められていなかったなどの理由により発達したとされます。
記憶術は、大きく2つに分類できます。一つは、記憶のコツのようなもので覚える方法、もう一つは、記憶能力を向上させることで覚える方法です。
シモニデスが行った宴の座席とそこに座っていた人間とを対応させて記憶する「座の方法」や、そこから派生した、物を掛けるためのフック(鈎)を想像して、これに記憶すべきものを対応させる「フックの方法」などが前者の例として知られています。
一方、視野の拡大や、右脳の活性化などによる方法や、記憶力の向上によい食品や生活スタイルを追求するのが、後者です。
現在体系化されている記憶術は多くは、この両者を組み合わせたものです。
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