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最新記事【2006年02月15日】

乙女の儚夢
乙女の儚夢
キングレコード
price : ¥1,709
release : 2000/02/04

発売当時、古い世界を描いていたから

特別に「あがた森魚」のファンでもないのですが…。

30年経っても色あせることがない。だから、誰が聴いても新鮮さを感じるだろう。「女の友情」などはSP盤の原曲にあがたが唄をかぶせているだけだが何故か今でも耳に残っている。「赤色エレジー」は歌を聴いてから林静一の原典を探して読んだ。何となく「時間ですよ 昭和元年」に通じるものがある。「冬のサナトリウム」を聴いてサナトリウムの意味が気になって調べた。「大道芸人」の口上は、多分坂野比呂司じゃないかと思うのだが…。「乙女の儚夢」は大正から昭和初期の世情が窺われる(歌詞の内容が未だに解析できていないが…)。
よく分からないけど面白い世界だといえる。

あがた森魚 BOX
あがた森魚 BOX
ベルウッドレコード
price : ¥3,990
release : 2004/01/10

【商品詳細】

ベルウッド・レコードの30周年記念BOXシリーズ、そのあがた森魚編だ。ディスク1が2作目『乙女の儚夢』(72年)、ディスク2が3作目『噫無情(レ・ミゼラブル)』(74年)、ディスク3が大瀧詠一との連名による映画のサントラ『僕は天使ぢゃないよ』(75年)という内容。

ベルウッド第1弾シングルとして大ヒットした「赤色エレジー」を筆頭に、大正ロマン的美意識とブリティッシュ・トラッド的要素とを巧みに融合し、独自の世界観を構築している『乙女の儚夢』、歌詞と音楽との絶妙なコラージュ・センスに秀でた、松本隆プロデュースの傑作トータル・アルバム『噫無情(レ・ミゼラブル)』、ティン・パン・アレーによるハイ・センスな演奏も冴え渡る『僕は天使ぢゃないよ』と、いずれも必聴の名作ばかりだ。(木村ユタカ)

廉価版とはいえ……

内容的には☆5つなのですが、仕様がちょっとセコすぎます。
ジャケットは2つ折り(裏は真っ白)で、オリジナル盤のブックレット類はいっさい再現されていません。3枚の歌詞をまとめて収載した16ページの冊子がついているだけです。
そしてそこに付されたライナーが、わずかに1000字という短さ! それなのに個人的な思い出などを書かれても……。

期待していただけに、残念です。

20世紀漂流記/あがた森魚ベスト
20世紀漂流記/あがた森魚ベスト
ユニバーサル・シグマ
price : ¥2,905
release : 2001/05/23

つのる思いで、はち切れるあがた森魚氏の歌。

 付録の歌詞カードに、「イエローモンキー」の吉井和哉氏や「ムーンライダーズ」の鈴木慶一氏らが、アルバムに向けて、コメントを寄せていることや、選曲の素晴らしさ、パッケージのあがた氏の肖像画など、プロデュースしたメーカーさんに感謝します。
 星空の下で聴きたい「いとしの第六惑星」は、あがた氏がピアノで弾き語る名曲、海岸沿いの道を走りながら、聴きたいポップな「港のロキシー」。ムーンライダーズのメンバーが参加している「リラのホテル」「大寒町」。リコーダーの演奏が光る究極のラヴソング「春の嵐の夜の手品師」ヴァージンVS作品から「百合コレクション」。タンゴの「夜のレクイエド」。
 「MEZCAL(はじめに歌ありて)」の歌詞通り、「幾とせ、ちとせ」まで、あがた氏のつのる思いがいっぱい詰まった温かい歌で構成されています。
 21世紀もいっぱい、心温まるパワフルで優しい歌を作ってほしいです。
 

六文銭/中川五郎
六文銭/中川五郎
エイベックス イオ
price : ¥1,696
release : 2002/09/11

【商品詳細】

アングラ・レコード・クラブ(URC)の第2回配布作品として1969年4月に発売。アナログLPは、六文銭サイド(A面)が45回転、中川五郎サイド(B面)が33回転という変則仕様だった。両者ともこれが初めてのレコードで、小室等を中心とした東京フォーク・シーンの実力派バンドだった六文銭、関西プロテスト・フォークの旗手といわれた中川五郎という取り合わせは、当時の日本フォーク・シーンの空気感を伝えてくれる貴重な記録。なかでも、中川五郎の青くさいプロテスト・ソングには抗えない魅力を感じてしまう。六文銭の「夕暮」や中川五郎の「コール・タトゥー」など、ここでしか聴けない作品が多数含まれている点も要注目。 (木村ユタカ)

いいかんじ…

懐かしい感じと、それに加え古臭い感じが、
なんとも快い…

六文銭 BOX
六文銭 BOX
ベルウッドレコード
price : ¥3,990
release : 2004/02/10

【商品詳細】

ベルウッド・レコードの30周年記念BOXシリーズ、その六文銭編だ。ディスク1が彼ら唯一のオリジナル・アルバムといえる『キング・サーモンのいる島』(72年)、ディスク2と3が、解散後にリリースされたライヴ及びスタジオ音源からの編集盤『六文銭メモリアル』(77年)という構成で、さらにボーナス・ディスクとして自主制作EP盤からの3曲が特別収録されているのがうれしい。

小室等を中心に5人のメンバーが互いの音楽性をぶつけあった実力派フォーク・グループ、六文銭。透明感ある歌声がアコギのストロークと重なり合う時、実にすがすがしい魅力を放った彼らのすべてが詰まった必携のBOXといえるだろう。(木村ユタカ)

なんで?

ワタシが1番好きだった「ゲンシバクダンの唄」が何故収録されていないのでしょうか?

また恋をしてしまったぼく
また恋をしてしまったぼく
ベルウッドレコード
price : ¥1,615
release : 2004/08/25

部屋の空気がたちどころに変わる!

「僕が死んでこの世を去る日」から遡って辿り付きました。あまりに最高な全8曲。一曲目の出だしの音から痺れまくりです。ぼくはこの時代のことなどあまりよくわからないけれど、今聴いてもとにかくゼンゼン古びていない。それどころか新鮮。「かぎりなく」は、くるりの「男の子と女の子」みたいだし!「30歳の子供」のバッキングのグルーブ感は時が止まったみたいな官能☆

六文銭/中川五郎
六文銭/中川五郎
エイベックス イオ
price : ¥1,696
release : 2002/09/11

【商品詳細】

アングラ・レコード・クラブ(URC)の第2回配布作品として1969年4月に発売。アナログLPは、六文銭サイド(A面)が45回転、中川五郎サイド(B面)が33回転という変則仕様だった。両者ともこれが初めてのレコードで、小室等を中心とした東京フォーク・シーンの実力派バンドだった六文銭、関西プロテスト・フォークの旗手といわれた中川五郎という取り合わせは、当時の日本フォーク・シーンの空気感を伝えてくれる貴重な記録。なかでも、中川五郎の青くさいプロテスト・ソングには抗えない魅力を感じてしまう。六文銭の「夕暮」や中川五郎の「コール・タトゥー」など、ここでしか聴けない作品が多数含まれている点も要注目。 (木村ユタカ)

いいかんじ…

懐かしい感じと、それに加え古臭い感じが、
なんとも快い…

終わり・はじまる
終わり・はじまる
エイベックス イオ
price : ¥1,696
release : 2003/03/05

【商品詳細】

ピート・シーガーに影響を受け曲作りを開始したというシンガー・ソングライターの中川五郎は、1968年に高石友也の大ヒット曲「受験生ブルース」の作詞を手がけて注目され、69年に六文銭とのスプリット盤でURCよりデビュー。本作は、それに続く初の単独アルバムで、ボブ・ディランのエレクトリック・セットに刺激されたという、ジャックスをバックに従えたロックンロール「殺し屋のブルース」、エリック・アンダーソン作品を日本語詞で歌った「かえるそのとき」、山内清が作詞を手がけた「いつのまにか」「うた」など、プロテスト・ソングを得意とした彼が、より個人的な歌へと作風の幅を広げつつある瞬間をとらえた秀作が並んでいる。 (木村ユタカ)



「殺し屋のブルース」一聴、古いアニメの主題歌のようです。歌詞も、そんな感じ。60年代、若者は、とにもかくにも自分を表現しはじめました。ギターを弾いたり、イラストを描いたり、詩を書いたり‥。このアルバムは再録ですが、当時の記録としての価値があります?

想い出の赤いヤッケ
想い出の赤いヤッケ
ビクターエンタテインメント
price : ¥1,835
release : 1995/11/29

55ojijiのレビュー

30数年前、その頃親しくしていたレコード屋の店長に進められ、
その店で聞いたレコード、
その時初めて聞いた名前、高石ともや
その頃の世相もあるけども関西フォークにはまりかけていた。
そして思った、これが本当のメッセイジソングと
そして理屈ぬきで高石ともやにはまってしまった。
(岡林、高田渡、赤い風船も良かったよ)
ある日、コンサートのテープを聞いた。
彼の唄を聞き名がら笑い、ある唄では涙し、彼と観客が一つになっている様子がそのテープから、
そんな時を一緒にすごした。

”思い出の赤いヤッケ”初めて聞いた時なんとなく心に残った。
単純なメロディーだけど綺麗な旋律(と思っている)
コードを拾い出しよく唄った。
”いーつの日にかー君に逢えるとー”一度聞いてみてください
そぼくないい唄ですよ。

坊や大きくならないで
坊や大きくならないで
ビクターエンタテインメント
price : ¥1,835
release : 1995/11/29

坊やおおきくならないで

高石 友也の初期の作品でプロテストソングが多い中で、とてもいい曲もあります。おいでよ僕のベッドにとかイムジン河とかはいい曲です。なかには高石が歌う僕のベッドに。、、とかはいやらしいという評もあります。

高石ともやとザ・ナターシャ・セブン
高石ともやとザ・ナターシャ・セブン
東芝EMI
price : ¥1,835
release : 1995/04/19

受験生ブルース
受験生ブルース
ビクターエンタテインメント
price : ¥1,744
release : 1995/11/29

58才の私がフォークソングに出会ったアルバム

 1960年代~70年代に最初にこのアルバムに出会い感動を受け、
青春時代のフォークソングのグループライブ活動のきっかけになりまし
た。ノンポリ(わかるかな?)だった私に反戦活動や世の中の
色々な矛盾を気づかしてくれた一枚でした。是非若いあなたにも聞いて
ほしいと思います。

高田渡/五つの赤い風船
高田渡/五つの赤い風船
エイベックス イオ
price : ¥1,785
release : 2002/09/11

「自衛隊に入ろう」「しらみの旅」は最高

 僕が中学2年のときにフォークルの「帰ってきた酔っ払い」で「フォーク」ブームなるものが発生した。

 しかし。「フォーク」としてくくられた音楽の中には、PPMとか、ブラザース=フォーのような「優しい」C~Am~F~G7みたいなコードの音楽もあれば、もっと、後の学生運動の息吹をもった、存在もあった。

 この頃、僕のささやかな認識では、関西の方が主体で、高田渡は、この世界では「異端児」だったような気がする。

 そんな中で、「自衛隊に入ろう」を聴いてぶっ飛んだ。

 おいおい、触れる機会があるかもしれないけど、「3億円事件の歌」とか、時事に密着した作品を次々に出して行ったのは、凄いことだと思う。

 2005年4月17日、ご逝去を聞いて。ショック!!!!

汽車が田舎を通るその時
汽車が田舎を通るその時
エイベックス イオ
price : ¥1,785
release : 2002/10/09

【商品詳細】

高田渡にとって初の単独アルバムで、1969年10月のリリース。若い女性パーソナリティのラジオ番組にゲスト出演し弾き語りを披露しているような設定で、淡々とではあるが、実に滋味あふれる歌を聴かせてくれる。アナログA面にあたる前半部が、前作『高田渡/五つの赤い風船』での毒の効いたプロテスト・フォーク路線とは一転した、私的で郷愁に満ちた素朴な歌、アナログB面にあたる後半部が、労働者階級の心情をシニカルな視点をまじえてつづった歌、という構成だが、当時22歳とは思えない老成ぶり共々、すでに高田渡の世界が確立されていることがわかる。素敵なジャケット・イラストは、実兄で画家の高田驍の作品。 (木村ユタカ)

最初に聞いたときは「私小説」と思った。今、改めて聞くと。

 昨日、2005年4月16日、高田渡さんの逝去を聞いてから中々寝付けず、古いCD~彼のものだけでなく同年代で同方向だった遠藤賢司さん、加川良さん、武蔵野タンポポ団とか~を聴いて過ごした。

 五つの赤い風船とカップリングで売られた「デビュー」作に続く、実質的ソロデビュー作。

 詩人であったという父親の影響を受けていたのか、一つ一つの言葉に重みがある。ただ、率直に書くと、当時、一方でBeatlesを追い回していた僕には、もう一つの人格部分で、「フォーク」をも理解していたつもりだけれど、このアルバムはあまりに私小説的部分が多すぎて、素直になじめなかった。

 ただ、今聞きなおしてみると、僕より6歳年上の彼は、ずっと若いときから、本当に人生を考えていたのだなあと、齢50になって理解した。
 これは、彼が逝去した干渉の中での一時の思い込みでないと信じる。

ごあいさつ
ごあいさつ
キングレコード
price : ¥1,800
release : 2000/02/04

もう会えないんだね

何度もライブに行ったけど、一度もまじめに歌っていなかった気がするな…。ギターもさびているようでね。
でも、すごいゲストだったな。たしか鈴木慶一とかとやっていたたときですよ。その時来たゲストは半端じゃなかった。それだけすごい人だったんでしょうね。
この「ごあいさつ」もベルベッドアンダーグランドの本歌取りなんだろうけど、まだまじめに歌おうとしている感じがしてます。「銭がなけりゃ」がポップな感じで好きだけどな…。
でも死んじゃったんだね。もう一度ライブに行っておけばよかった。
さよなら

URCアンソロジーVol.3 URCの真実
URCアンソロジーVol.3 URCの真実
エイベックス イオ
price : ¥2,494
release : 2002/08/07

【商品詳細】

URCアンソロジー・シリーズの第3弾で、全曲がライヴ録音。URCが深く関わっていたイヴェント「フォーク・ジャンボリー」や「フォーク・キャンプ・コンサート」からの音源が多く、60年代末期~70年代初頭当時の雰囲気がダイレクトに刻まれている。たとえばフォーク・キャンパーズや高石友也のプロテスト・ソング、高田渡の3億円事件を題材にしたトピカル・ソングなど、当時の世相をモロに反映している。それにボブ・ディランなど洋楽曲に日本語の歌詞を付けた替え歌が多かったのも、この時代ならではの特徴だろう。そんな中で、三上寛と遠藤賢司のすさまじい絶叫が異彩を放つ。どの曲も当時のライヴならではの、リアルな熱気があふれている。(小山 守)

春一番ライヴ 77-78
春一番ライヴ 77-78
ベルウッドレコード
price : ¥2,300
release : 2004/05/26

【商品詳細】

オリジナルは1枚ものでリリースされていた春一番コンサートの1977年版と1978年版を収めた2枚組。この時期になると、そろそろフォーク・ブームも下火になりはじめ、それだけに演奏スタイルも多様化してきているのが分かる。

77年版は、ザ・バンドっぽいアーシーなサウンドを聴かすランニング・ベア、ヒルトップ・ストリングス・バンドと共にゴキゲンなアコースティック・スウィングを披露する高田渡、ランニング・ベアにセンチメンタル・シティ・ロマンスの中野督夫、細井豊を加えた豪華メンツをバックにディランっぽくキメルいとうたかお等、聴きどころ満載。チチ松村(ゴンチチ)が自作曲を弾き語る「坂道」なんていう珍しい音源も。

78年版は、サム・クックの名曲をカヴァーした砂川正和とナスティー・チェイン、ミシシッピ・ジョン・ハートをカヴァーした中川イサトといった洋楽カヴァーが聴きもの。センチの中野督夫、告井延隆が参加した朝野由彦の「回帰線」も忘れ難い名演として記憶しておきたい。(木村ユタカ)

おすすめですよ♪

なかなかの仕上がりになってます。
買って損は無いと思います
ヨユーがある人は、聞いてみて下さい

春一番ライヴ 75-76
春一番ライヴ 75-76
ベルウッドレコード
price : ¥2,185
release : 2004/05/26

【商品詳細】

オリジナルは1枚ものでリリースされていた春一番コンサートの1975年版と1976年版を収めた2枚組。75年版はすべて弾き語りで、会場の空気感までもが伝わってくるかのようなリアルなパフォーマンスの数々は、当時の日本のフォーク・シーンをヴィヴィドに体感させてくれる。佐久間順平と大江田信によるデュオ“林亭”は、このライブの後しばらくして解散してしまうので、貴重なライブ音源。ここで聴ける「接吻」は名曲中の名曲だ。LPでは一部修正が加えられていた古川豪の「ホーボーの子守唄」は、今回めでたく無修正版で聴くことができる。

76年版も同様にアコースティック主体ながら、弾き語りに加えバンド編成のものも多く、バラエティ豊か。なかでも、名古屋のバンド、ランニング・ベアを従えた、いとうたかおのダウン・トゥ・アースな「地平線」、出演者総出で盛り上がるラストの高田渡「私の青空」が良い。また、冒頭のインスト「The Entertainer」は、ゴンチチのチチ松村によるアマチュア時代の貴重な演奏。(木村ユタカ)

系図
系図
キングレコード
price : ¥1,709
release : 2000/07/26

日本の「フォーク」の到達点

 2005年4月16日、高田渡氏、56歳で逝去。
 50歳の僕は、兄か仲のいい従兄弟が逝ってしまったような気がした。結局、朝まで、バーボン飲みながら、お通夜と称してCDを聴き、明け方、プレーヤーを出してLPを聴いた。

 「系図」は、今でなら、大騒ぎになりそうなレコード会社移転の後の作品。この後、吉田拓郎、泉谷しげる、井上陽水、小室等の「フォーライフレコード」設立が大騒ぎになったことを考えると、この作品は、もっと大騒ぎされてもよかったのでは・・・・と個人的に思う。

 フォーライフレコードに言った連中は、今でも好きだし、支持してるけど、彼らが、その出発点と違って、やたらメジャーになったことが腹立たしく思ったりもした記憶がある。

 この一連のマニアリストで記載したけれども、日本の「フォーク」は、フォークソングでもなければ、「フォークロック」の「フォーク」とも違う極めて特殊なジャンルであった。

 高田渡は、昭和40年代から時代の変化とか、社会情勢の変化と無関係に愚直に、このジャンルを守った。彼に時代の変化を感じ取る感覚がなかったとは思われない。

 彼の、ポリシー。アイデンティティーだろう。

 こういう男が居たこと、こういう男とほとんど同時代を過ごせたことを感謝したい。

URC シングルズ(1)
URC シングルズ(1)
エイベックス イオ
price : ¥3,990
release : 2004/12/15

【商品詳細】

URC(アングラ・レコード・クラブ)が1969~75年までの間に発表した全52枚のシングルから27組37枚の盤を厳選収録したもの。その第1弾には、フォーク・クルセダーズでおなじみの「イムジン河」のミューテーション・ファクトリー版や、トリン・コーン・ソンによるベトナム反戦歌の現地録音版「坊や大きくならないで」といった初期の貴重なプロテスト・ソングが多く収められ、当時を知る人も、そうでない人も、発足当初のレーベル理念が反映された自由で過激な作品群に思わず惹き込まれるに違いない。それは、現在の形骸化したJ-POPでは絶対に味わえない類いの醍醐味だ。当時のシングル盤ジャケットがCDサイズで復刻され封入されているのも、ファンにはたまらないプレゼントだ。(木村ユタカ)

シングル・コレクションの決定版!しかし、

URC初心者には間違ってもお薦めできかねる。第一の理由。版権を自ら所有し、この十余年復刻を頑なに拒み続けている岡林信康のシングルが未収録であること以前に、姉妹版の「Vol.2」も含め、作品レベルが余りにも玉石混交甚だしいのだ。1-⑬⑭、2-③④⑤⑥⑦⑧⑰の様な無名所の訴求力は当時も今も厳しいものがあると思われるし、企画の主旨から仕方がないがURC史上最悪の失敗作1-⑨をカットできないことが辛い(西岡たかしが実験的サウンドをバックに、延々と女々しい愚痴を語り撒き散らすという代物。流石の西岡ファンも、この点だけは同意してくれるでしょう)。

第二の理由。楽曲についての解説が余りにも無味乾燥。執筆役に関西フォーク、グループ・サウンズ研究の泰斗・黒沢進氏を迎えながら、シングル1枚(2曲)に「3行100文字」足らずのコメント欄を与えるのみ。歌詞カードもシングル盤の復刻ジャケット(こちらは文句なしの大快挙!)に記載があるもの以外はフォローされていない為に、原詩も訳詩も付いていない1-③④の重要性が聞き手にまるで伝わらない(曲名をネット検索すれば、小ヒットしたマイケルズの訳詞がヒットします)。

そのような上級者向けの企画盤ではあるものの、前述の復刻ジャケットが仕事的に大変素晴らしく、たとえ既発のキティ、東芝のシングルコンピを所有されていようと、マニアは決して買い逃してはならない!単独アルバムでは聴けない高田渡の1-③~⑥、高石友也の歌唱力を堪能できる2-⑨⑩、風船の2-⑬⑭、中川五郎の2-⑪⑫⑲(特に2-⑳は永遠の傑作ですね)、休みの国のユニークな2-⑮⑯と、魅力ある音源も多く揃っている。2-⑱も高石友也+早川義夫の究極バージョンには分が悪いが大健闘だ。URC的には異質な1-⑮⑯というオマケも含め、傑作アルバムを一通り体験した後で、その多彩性を満喫して欲しい!

高田渡「ごあいさつ」トリビュート
高田渡「ごあいさつ」トリビュート
インディペンデントレーベル
price : ¥1,995
release : 2005/07/31

いい企画盤ですね。

まず曲目を…
01.ごあいさつ/ふちがみとふなと
02.失業手当/良元優作
03.年輪・歯車/佐藤良成 (fromハンバート ハンバート)
04.鮪に鰯/溝口こうじ (fromキッチン)
05.結婚/霜島由佳里 (fromキッチン)
06.アイスクリーム/趙 亨来 (fromラリーパパ・アンド・カーネギーママ )
07.自転車にのって/マーガレットズロウス
08.ブルース/安宅浩司
09.おなじみの短い手紙/夕凪
10.コーヒーブルース/キオクノオト
11.値上げ/おおはた雄一
12.夕焼け/宮武希
13.銭がなけりゃ/野村麻紀
14.日曜日/馬場宏美
15.しらみの旅/ラリーパパ・アンド・カーネギーママ
16.生活の柄/ハンバート ハンバート

あまり聞き覚えのない人達かもしれませんが、
皆さん各地のライブハウス等で活躍している方達です。
皆さん真面目に高田渡さんの詩と張り合おうとしています。
皆さん唄がうまいです。ギターもうまいです。
私は、このアルバムに
「高田渡さんの唄でもこの唄はあまり好きじゃないな…」
という苦手意識があった唄と私をもう一度向き合わせてくれました。
皆さん素晴しいのですが、特に
02.失業手当
10.コーヒーブルース
14.日曜日
この3曲のカバーはホントに詩の味がでています。
高田渡ファンはもちろんですが、
高田渡は初めて。という若い世代の人達が高田渡を知る、
「入口」としては絶品の品ではないでしょうか。

ちなみに、このアルバムの続編として、
「石」「系図」のトリビュート盤も今年の秋~冬に発売予定だそうです。

FISHIN’ON SUNDAY
FISHIN’ON SUNDAY
徳間ジャパンコミュニケーションズ
price : ¥1,709
release : 2003/01/22

お待ちどうさま

高田渡ファンの皆様、お待ちどうさま。1988年にCD化されているはずだけど、レーベルの関係か、なかなか手に入らなかった逸品だ。

当時のレコードを聴き返すことは殆どなくなった今でも、“♪日曜日には、日曜日には~(魚つりブルース&フィッシング・オン・サンデー)”というフレーズが時々口をついてくるような、忘れられない1枚だ(このCDと同様、当時のLPにも歌詞カードはついていなかったのに!)。

クスクス笑える「頭を抱える宇宙人」は、まさしく山之口獏の世界だし、山岸潤士が参加している「ヘイ・ヘイ・ブルース」は今でもシビレてしまうし…。とにかく間違いのない1枚だ。

ヴァーボン・ストリート・ブルース
ヴァーボン・ストリート・ブルース
フォーライフミュージックエンタテインメント
price : ¥2,130
release : 1992/11/20

ご冥福をお祈りします。

 2005年4月16日、夕方のニュースで、高田渡氏の逝去を聞き、すぐ、このレビューを書き、彼のCDや加川良、遠藤賢司、武蔵野タンポポ団のCDを出して、「お通夜」と称して彼のス寄付だったバーボンを飲みながら、レビューを書きましたが、どうも12書いたのに、4つしか取り上げられなかったので、送信ミスがあったのでしょう。ショックでした。56歳。50歳の僕には、兄貴みたいな存在でした。

 「フォーク」という音楽ジャンルは、「フォークソング」とも違うし、「フォークロック」の「フォーク」とも違う、日本の独特なジャンルだと僕は思っています。しいて言うなら、私生活性が強く、メッセージ色もあり、でも、ホンワカした世界の音楽です。

 昭和40年代に思春期を過ごした以降の年代にはわかりにくいと思いますが、この時代の閉塞感と反映に向かう日本の状況の矛盾を示しました。

 その後、「フォーク」から吉田拓郎のようなメジャーな存在や、かぐや姫のような「演歌」に進む過渡期の音楽だと、思います。

 しかし、高田渡は、そのスタンスを時代の変化に流されずに見事に愚直に、頑固に維持しました。「柔軟性がない」?なんて批判するのは簡単だけど、彼が、その後歩んだ道を見ると、時代に流されない、筋の通った人生だったと思います。

 合掌。

ベストライヴ
ベストライヴ
アゲント・コンシピオ
price : ¥3,420
release : 1999/01/20

吟遊詩人

心に染み入る。とはこのことだ。
夏の夜に聴くブルース。これほど人の心を動かすものはない。
亡くなってしばらく経つが存在感は類を見ない。
ライブこそ真骨頂ではないか?
吟遊詩人とはこの人のことだ。

高田渡 BOX
高田渡 BOX
ベルウッドレコード
price : ¥3,990
release : 2004/01/10

【商品詳細】

ベルウッド・レコードの30周年記念BOXシリーズ、その高田渡編だ。ディスク1がキング・レコード移籍第1弾アルバムとなった『ごあいさつ』(71年)、ディスク2がジャグ・バンドの武蔵野タンポポ団を経て発表された名作『系図』(72年)、そしてディスク3が前作『系図』の延長線上ともいえる『石』(73年)という内容。

この時代の高田渡は、山之口貘をはじめとする現代詩人の詩に曲をつけるスタイルが主流であり、『ごあいさつ』収録の「生活の柄」などはその代表作のひとつ。また、『ごあいさつ』の4曲でははっぴいえんどがバッキングを務めているが、その内の1曲「自転車にのって」は、彼の作品の中でも最もポップな名曲だ。そのひょうひょうとしたパーソナリティに一度惹かれると、病みつきになること必至。そんな人間的魅力が、高田渡の歌声からあふれている。(木村ユタカ)

フォークの神様

「自転車に乗って」「生活の柄」「日曜日」など、高田渡さんの名曲がたっぷり堪能できる。

高田渡アンソロジー (初回限定生産)
高田渡アンソロジー (初回限定生産)
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
price : ¥5,250
release : 2006/03/29

されど私の人生 ~埋もれ火のアンソロジー~
されど私の人生 ~埋もれ火のアンソロジー~
エイベックス・イオ
price : ¥1,785
release : 2003/10/15

【商品詳細】

74年編集のコンピレーション。URCが次の世代、というより新たな「感覚」に受け継がれたことを証明する当時の新世代5組の隠れた名曲、代表曲を集めたもの。休みの国や野沢享司、五つの赤い風船などのアシッド・フォーク的な作品、新鮮な感覚でプロテスト・ソングを推進した加川良や斉藤哲夫、実は多彩なリズムを有した名曲を数多く生み出したディランII。言ってみればこれはURCの裏名曲集。一般的に代表曲と言われるものを並べたものよりも現在の耳ではこちらの選曲の方がしっくりくるはずなので入門者におすすめ。(田口史人)

されど私の人生~埋もれ火のアンソロジー~

私は,加川良が,とても好きで中学生の時からのファンです.オリジナルのLPに無い『ポケットの中の明日』、1曲の為に購入しましたが他にもよい曲揃いで購入して良かった。タイトルの”埋もれ火”などとは言い難いアルバムです

1970フォーク・ジャンボリー
1970フォーク・ジャンボリー
エイベックス・イオ
price : ¥2,415
release : 2003/12/10

【商品詳細】

前年からフォークをめぐる状況が激変したことを感じさせ、前年には登場しなかった新勢力が続々現れ、集客も倍にふくれあがった第2回ジャンボリー実況盤。当時リリースされた『自然と音楽の48時間』とのダブリは1曲のみという98年の新編集盤。現在の耳で聞くにはこの編集盤の方がリアルなものとして聞くことができるはずだ。収録曲の多くがアルバム未収録である点に注目したい。もちろん音源としてはほとんどがここが初出。はっぴいえんどによる遠藤賢司のカヴァーは特に絶品。(田口史人)

すばらしい

文句の付けようのない完成度の高い、すばらしい一枚。

それぞれの曲を聴くと、曲の持つ雰囲気が沸き立って良い感じです。
いろんなふうに表現してこその芸術、音楽だし、こういった方向性
が活きのない 心に新風を吹き込んでくれると思います。

君は英雄なんかじゃない
君は英雄なんかじゃない
東芝EMI
price : ¥1,835
release : 1995/06/16

【商品詳細】

80年代には「いまの君はピカピカに光って」のポップ・ヒットを放ったシンガー・ソングライター、斉藤哲夫の出発点となった、1972年発表のメッセージ・フォーク色濃いファースト・アルバム。タイトル曲「君は英雄なんかじゃない」やデビュー曲でもある「悩み多き者よ」、「6/8無題(素晴らしい人生)」といった作品に代表される、22歳の一青年による飾らない心情吐露は、同時期のジョン・レノンのアルバム同様、70年代初頭ならではの時代の空気感を見事に真空パックしたもの。はちみつぱいのメンバーが演奏に参加しているが、もともと彼はあがた森魚とも交流のあった人で、URC以降は、単にフォークというカテゴリーではくくりきれない豊かな音楽性を存分に発揮した。(木村ユタカ)

君と歩いた青春 YUI Seventies
君と歩いた青春 YUI Seventies
フォーライフミュージックエンタテインメント
price : ¥3,041
release : 2003/02/26

よみがえる青春を 今・・・

2枚組38曲を吉田拓郎、かぐや姫、長渕 剛、南こうせつ、イルカ、風、猫や庄野 真代、山本コータローとウィークエンド、ザ・ラニアルズ、シュリークス、ロブバードなど幻の名曲の選曲で収録されてる。伊勢正三の「君と歩いた青春」がタイトルテーマ。70年代楽曲。これだけの音源を所有するユイ音楽のスターを懐かしんでほしい。40代以上の人には特にお勧め。

GOLDEN J-POP/THE BEST 斉藤哲夫
GOLDEN J-POP/THE BEST 斉藤哲夫
ソニーミュージックエンタテインメント
price : ¥1,937
release : 1999/05/21

ノッテますよ!

斉藤哲夫氏が思いきり跳ねてます。「若き哲学者」と言われたデビュー当時のイメージとはある意味違った魅力で、のびのびと唄っています。まさに勢いを感じるBEST盤と言えるでしょう。私自身、当時京都の下宿で大学にも行かず毎日斉藤氏の「LP」を聴いていた事を鮮明に思い出させてくれました。選曲も素晴らしく、まさに「THE BEST」と呼ぶにふさわしい一枚だと思います。「バイバイグッドバイサラバイ」に始まり「吉祥寺」「グッド・タイム・ミュージック」で引き付けておいて「さんま焼けたか」~「僕の古い友達」~「ヘイ!ドクター」で駄目押し、そして「ラブ・ソング」で仕上げる心憎さには脱帽だ!

春一番ライヴ 79
春一番ライヴ 79
ベルウッドレコード
price : ¥2,300
release : 2004/05/26

【商品詳細】

1971年にスタートし毎年開催されていた春一番は、この1979年でひとまず終了する。そんな“最後の春一番”のライブ盤は、オリジナルは1枚ものが2種類リリースされていて、本盤はそれをそのまま収めた2枚組。ロード・ソングが多いのと、出演者の歌や演奏がどこか醒めた感じがするのは、やはり誰もが終焉を感じていたからだろう、いま一度シンプルな弾き語りが胸に染みる。

ディランII時代の代表的レパートリーを歌う大塚まさじ、サウス・トゥ・サウス時代の盟友・中西康晴(ピアノ)とともに素晴らしい歌と演奏を披露する有山淳司、そしてチャールズ清水のピアノも含め、会場の空気を一変させる存在感に思わず息を呑む友部正人あたりがディスク1のハイライト。ディスク2では、春一番には珍しく英語詞でエレクトリック・ブルースをブチかます永井隆&Blue Heaven、センチメンタル・シティ・ロマンスをバックに歌う朝野由彦あたりに耳を奪われる。特に、リトル・フィートを彷彿とさせるネバっこいサウンドがカッコイイ「もう帰るところが」では、センチのバンド・グルーヴが堪能できる。(木村ユタカ)

最後の春一番

なんと、懐かしい。当時高校生だった自分が天王寺野外音楽堂へ春一を見に
78年、79年と関西フォ-ク、ロックにはまり大塚まさじ、中川イサト、加川良
有山淳司、名古屋のセンチメンタル、GAS,金森幸介、LazyHip,など。その人々に関わっているミュジシャンへと、聞きあさるようになり、服部緑地でのFreeConcertへ78年79年80年と自然に足を運ばせたのは春一でした。大きいデンスケ肩から背負い今でも
よく生録テ-プを聴いています、朝野由彦&SentimentalCityRomanceの
呼び声が訪れるまでを聴いた時ブルブルと身体が振るえました。
風太本当にありがとう。そんな素直な感想を呼び戻してくれるアルバムです。

やぁ。
やぁ。
エイベックス イオ
price : ¥1,696
release : 2003/03/05

【商品詳細】

1973年にリリースされた加川良の3rdアルバム。野外コンサートよりもスタジオ録音よりも、その魅力が最も発揮された場所だった小ホールでの演奏を収録したライヴ・アルバムで、渋谷のジャンジャン、名古屋勤労会館小ホール、豊田勤労会館ホール、お茶の水日仏会館の計4箇所で録音されている。盟友、中川イサトを従えたシンプルな弾き語りのステージからは、気取りのない彼本来の魅力が十分伝わってくる。「フォーク・シンガー」には、高石友也、岡林信康に次ぐフォーク・シーンのヒーローと祭り上げたマスコミに対する痛烈な批判が込められているが、調子良く笑い飛ばすユーモアのセンスがいい。(木村ユタカ)

青春の1ページ

僕の青春は「加川良」と「吉田拓郎」だった。
深夜放送全盛の頃の話です。
それまでは歌謡曲、ポップス中心に聴いていたが、
深夜ラジオから流れてくるフォークソングに大きな衝撃を受けた。
その中でも「加川良」の唄にはメッセージが含まれていたと思う。
このアルバムはライブ版で、それまでの2枚とは趣が異なり、
アコースティックな音がより心地よくさせてくれた。

アウト・オブ・マインド
アウト・オブ・マインド
キングレコード
price : ¥1,709
release : 2000/07/26

歌詞に論理性を欠ける……

加川良の歌は、全体的に論理性に欠けていて何を云っているのか分からない。この点は異論のある方もいるだろうが、何となくボブ=ディランを意識させながらも、ディランのような「詩」ではない。しかしながらメロディーと併せて聞いていると何となく納得してしまうのである。そんな勢いがこの頃の加川良にはあった。

昭和50年代にはいるともはや時代が彼を相手にしなくなる。
個人的には「子守唄をうたえない親父達のために」を娘に歌ってやった自分を思い出すので、記憶に残るアルバムだ。